主要設備

エフテックの主要設備の紹介と、これらの機器を利用した製品開発の事例紹介とご提案です。
このページで紹介します機器を利用して新規製品の開発、量産製品の出荷検査等を行っています。
新規製品開発に限らず、お客様の既存製品の改良、製品や設備のノイズ対策等にも対応します。
エフテックの機器と技術アドバイスをご活用ください。

機器の取り寄せ販売もいたしますので、掲載メーカー品のご購入をご検討の際はご相談ください。

電源と負荷装置の一例

基板などに実際に電流を流しての製品開発や評価、検査を実施するため、エフテックでは各種電源や負荷を設備しています。

直流可変電源

18V50W～320V1.6kWクラスなど、写真に掲載している以外にも多数の直流電源を設備しています。
1.6kWクラスの電源は80Vと320Vタイプがありますので、100Aや25Aを流す製品の動作試験が可能です。電源を直列接続することで320V以上の高電圧に対応することも可能です。
スッチング電源式、ドロッパー式、スイッチング電源とドロッパーのハイブリッド式などCVCC機能を備えた電源を所有しています。

交流試験電源

1kWクラスなどの電源を設備しています。
エフテックでは、AC100V～240Vで動作する産業用機器を多数開発しています。交流50Hz/60Hzの東西周波数動作テストはもちろん、海外向け電圧試験が実施可能です。
デジタル方式のプログラマブル交流電源ですので、瞬低、半波欠損など各種イレギュラー試験が実施でき、電源状況が悪い環境に対応できる製品を作りに活用しています。

バイポーラ電源

4象限バイポーラ電源を設備しています。電力の供給と吸収が可能な、アンプとして利用できる電源です。
自社製品のデジタル式高分解能信号発生器と組み合わせ、センサ向けの着磁装置などに活用しています。

電子負荷

80V150W～320V1000Wクラスなど、複数の直流電子負荷を設備しています。
電子回路で装置の入力端子間の抵抗値を自在に変化させる装置ですので、電源回路の負荷試験、産業用リチウムバッテリーの放電試験、エコ発電コントローラの充電試験、風力発電機の特性評価実験など、各種負荷条件を変えての開発品がどのような振る舞いをするのかデバックすることが可能です。
バッテリーの放電を調べるだけでなく、バッテリーの代わりに充電器からの電流を吸収することも可能です。高価で重たいバッテリーを用意することなく、過放電や過充電、劣化、液漏れ、ガス噴出の心配なしに実験することも可能です。

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スライダック

コンセントからの電源電圧を容易に変更できる、昔ながらのスライダックも活用しています。三相、単相、電力容量の異なるものを複数設備しています。入力電圧が低い状態、高い状態での機器動作試験等がいつでも可能です。
なお、当社は東日本地域ですので50Hz、単相100V/200V、三相200Vを電力会社より受電しています。

摺動抵抗器、ホーロー抵抗

50Wの小型のものから3kWの大型抵抗を設備しています。昔ながらの大きな抵抗器は、故障の心配いらずで各種試験に重宝するアイテムです。
電子負荷の耐圧オーバーが心配な試験での代替、容量が不足するときの補助、３台並べての三相交流試験、ノイズの多い環境での回路の負荷試験、など各種デバックが可能です。
電源回路の負荷試験、温調器の負荷試験、エコ発電コントローラの充電試験、風力発電機の特性評価実験など、各種負荷条件を変えてのデバックが可能です。

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測定器、信号発生器の一例

製品開発時の性能評価、量産品の基板や機器の出荷検査に必須の測定器。高機能、高速、高分解能を中心に設備し、適宜メーカー校正して使用しています。

デジタルマルチメータ（DMM）

電圧計は電気信号を目で見る基本、お医者様の聴診器のようなものです。電圧、電流測定はもちろん、抵抗の4端子測定、キャパシタンス、周波数測定、USBやEthernetでPCとの連携等ができる6・1/2桁多機能機種からハンディテスタに至るまで複数設備しています。

オシロスコープ

4Ch2.5GS/sの高速デジタルオシロスコープや8Chの絶縁型オシロスコープ、デジタルフィルタされていない波形を測定するためのブラウン管式のアナログオシロスコープまで、複数設備しています。
設計通りに信号を発生しているかの確認、制御の動作タイミングの確認、スイッチング電源の位相の確認、ノイズの少ない回路を実現するための動作確認など、電子回路の開発に欠かせないツールです。

パワーメータ

交直流測定可能なデジタル式の電力計を設備しています。交流の真の実効値、力率も測定でき、USBやEthernet通信でPCでのデータモニタも可能です。
製作した装置の消費電力測定、自社開発のDC-ACインバータの評価、量産製品の出力試験、出荷検査等に利用しています。

直流電圧電流源、ファンクションジェネレータ

一定の電圧電流を発生させる信号発生器、Sin波、三角波、パルス波を発生させるファンクションジェネレータを複数台設備しています。
製品開発や検査を制御対象の実機を用いずに行うことのできる、模擬入力信号を生成するのに欠かせない装置です。

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LCRメータ

自社設計のコイルやトランスの評価に利用しています。1.2MHzまでの測定が可能です。
容量が不明のコンデンサやコイルも、用途に応じた周波数でインピーダンス測定できます。

ユニバーサルカウンタ

デジタル式のユニバーサルカウンタを設備しています。
10MHzまでの電気信号に対応する機種などを使用しています。

シリアル通信モニタ

RS232C、RS485などレガシーな通信方式も、現在の産業製品分野で活躍しています。
シリアル通信モニタ（アナライザ）は、データを正しく送受信出来ているか確認するため、仕様書の無いシステムの解析をするために欠かせないアイテムです。
リバースエンジニアリング、現行機器の一部置き換え品製作の際はエフテックにご相談ください。

ロジックアナライザ

オシロスコープとともに、デジタル回路の動作タイミング解析に利用します。専用機とオシロスコープに接続する変換アダプタを設備しています。

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デジタル温度計

熱電対型2Ch温度計やメモリカード式ロガー、ペンレコーダータイプの多点ロガー、非接触温度計等を設備しています。
試作した機器の発熱状況を測定し、発熱を抑える回路変更、放熱効率を上げる筐体設計、自社製品の温調器の動作確認等に役立てています。

バッテリーテスタ

バッテリー内部抵抗（内部インピーダンス）を検査する交流方式のテスタです（大電流を流したときの電圧を測定する自動車メンテナンス用のタイプとは異なる、交流方式のテスタです）。製品メンテナンス等でのバッテリーの劣化診断に使用します。
エフテックでは、UPSなどの機器で利用するバッテリーを自己診断する機能を組み込んだ製品も開発していますので、その機能の評価にも活用しています。

絶縁抵抗計

基板や装置の絶縁が設置規格を満たすか試験するために使用します。新規開発時の評価、お客様ご依頼時の現地調査、製品出荷時の性能検査に活用しています。

接地抵抗計

ノイズに影響されないためには、アース工事が基本です。接地テスタでアース抵抗を測定し、お客様設備のノイズ対策アドバイス等に役立てています。

クランプ電流計

交流タイプおよび直流タイプのクランプ型電流計を設備しています。配線を切断せずに電流測定が可能です。
設置した装置の動作不具合の原因として、電源や配線の容量不足などということも多くありますので、機器の電流、最大電流調査等に役立てています。

風速計

プロペラ型ハンディタイプを設備しています。
風力発電機の実地試験等に役立てています。

デジタル膜厚計

屋外設置の筐体は、サビ防止の塗装が必須です。
エフテックではオリジナルの屋外設置の筐体設計も手掛けており、デジタル膜厚計を用いて非破壊の塗装膜厚確認を実施できます。

静電気テスタ

電気を通すだけに限らず、モータが回る、物を搬送すると必ず問題になるのが静電気対策です。乾燥していると、紙がこすれ合うだけでも数十kVの帯電が起こります。ノイズ対策に静電気がどれだけ溜まっているのか測定することも対策の第一歩です。

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環境試験向け装置

恒温槽

小型環境試験器（恒温恒湿器）を設備しています。氷点下での環境や高温状態でも確実に電子回路が動作するかチェックするために活用しています。
容量 約22L、温度設定範囲 -20～130℃

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EMC試験向け装置の一例

耐ノイズ性の高い製品、自身からの放射ノイズが少ない製品を作り出すため、社内で試験を実施する機器を各種設備しています。

スペクトルアナライザ

通称スペアナ。広い周波数範囲で信号の周波数成分や強度を測定します。
信号の周波数分布やノイズの特性を評価し、EMC試験に問題の出ない、製品から発生するノイズの少ない製品開発、外部からのノイズ原因究明等に活用しています。
お客様設備でのノイズを突き止めるためにも活用しています。ノイズにお困りの際はご相談ください。

耐圧試験器

基板や装置の絶縁が規格を満たすか試験するための検査器です。エフテックで製造する制御機器の絶縁検査、大規模太陽光発電所向けの接続箱等の出荷時検査に使います。
新規開発時の評価、規格取得のためのプレ試験、お客様機器の改良のためのアドバイス、製品出荷時の性能検査等に活用しています。

静電気試験器

人体や物体からの静電気ノイズに影響されない機器を製作するため、社内試験を実施しています。
ガンタイプのプログラマブル試験機ですので、国際規格（IEC61000-4-2やISO10605）など各規格対応のためのプレ試験、解析試験にも対応可能です。
お客様機器の改良のためのアドバイス等にも活用しています。

電磁ノイズ試験器

電子基板が電磁ノイズの影響を受けずに動作し続けるか試験するために使用します。新規開発時の評価、規格取得のためのプレ試験、お客様機器の改良のためのアドバイス等に活用しています。

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エフテックでは、自ら発するノイズの少ない製品、外部からのノイズの多い環境で影響を受けにくい機器を多数開発してきました。

周辺に置かれたインバータ等から発生するノイズ対応対策、雷ノイズ対策、お客様が製作された機器、工場生産ラインなどお客様設置設備でノイズのお悩み解決にも協力してきました。

当社が開発するOEM製品では、これらの機器を用いてCEやJET等の規格試験（EMC試験）通過のお手伝いします。
試験場での検査の前に、各種プレ試験を社内で実施できます。自社の機器で対応できない振動試験などの機構の試験、電波暗室試験など設備の必要な試験は、県の工業研究所が当社から近い距離にありますので、研究所の設備での試験が可能です。

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専用検査装置

お客様設備向けの検査装置も多く手掛けておりますが、自社内でOEM向けに多数生産する機器向けにも専用の電源や測定器を組み込んだ検査装置を用意して対応しています。
PC、PLC、マイコン等を組み合わせて、生産や出荷検査に合わせて適切な装置を作り出しています。
基板のチェックポイントの電圧や電流は規定通りか、信号タイミングは設計通りか等、一連の性能検査をして製品出荷します。

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工具等

はんだゴテ、ハンダ吸取器

エフテックではステーションタイプの温調機能付きはんだゴテ、ハンダ吸取器等を利用しています。共晶ハンダと鉛フリーとで使い分けをし、両者が混じらないように管理しています。試作は主に社内で、製品は主に協力会社にてはんだ付けのアセンブリをしています。
作業場テーブルおよび床ににはアース接地した導電マットを敷き、作業者は帯電防止サンダルを履くなどの静電気対策をしています。

実体顕微鏡

光学式は、小型のものから奥行きの長いアーム型のものまで設備しています。チップ部品のはんだ付け作業や、基板の受入検査等に活用しています。
デジタル顕微鏡（マイクロスコープ）は、はんだ付け解析や検査等に活用しています。お客様持ち込みの金属加工品検査、バイオ分野での大学との共同研究などでも利用しています。
なお、グループ会社がＸ線解析装置を設備していますので、非破壊でのIC内部解析、IC裏面のはんだ付けチェック等も実施可能です。

ボール盤、フライス旋盤

製品試作や治具作製の際には、社内のボール盤および卓上型フライス旋盤を活用しています。
製品化の際には自社設計したものを協力会社にて板金等の加工、塗装等を行い、社内で組み立てています。

デジタルトルクメーター付きレンチ等

ネジ締め等には適正なトルク管理が必要です。製品組み立ての際は、トルクメーター付レンチ等の手動工具、トルクリミッタ付きの電動ドライバ等を適宜使用しています。

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マイコン等開発環境

エフテックでは、RX、RL78、R8、H8、ARM、PIC等のマイコンを使用した機器開発を行っており、各開発ツールを設備しています。

クロスコンパイラ、統合開発アプリ

マイコンのファームウェア開発にはメーカー純正コンパイラを主に使用しています。

デバッガ

開発作業では、各社のデバッガを用いてプログラム開発に取り組んでいます。

PLC開発

PLCメーカーの開発環境を用い、ラダー図プログラミング（一部ニーモニックを使用）してPLCやタッチパネルのプログラミングを実施しています。

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PC、IoT機器、アプリ等

PC等

社内ではMS WindowsやLinuxをOSとして搭載したPC、ワンボードPC、自社製作IoT機器が稼働しています。

電子回路・基板CAD

全技術スタッフが、CADアプリを用いた回路設計からプリント基板のアートワークに対応可能です。両面基板、４層基板をメインに開発しています。

シミュレータ

電子回路や磁気の解析に利用しています。

機構CAD

全技術スタッフが、CADアプリを用いた制御機器筐体等の機構設計にも対応可能です。電子回路だけでなく、筐体まで2Dや3D CADを用いて製品化します。
エコ発電コントローラのほか、サイトではお見せできませんがこのページに掲載している電源や測定器のような外形をしたBOX形状の製品をデザインしています。
ケース外形に限らず、操作シートのデザインも致します。
設計した筐体等の製品は、新潟を中心とした協力会社の技術を用いて形にします。

PCアプリケーション開発環境

Visual Studioを使用し、機器の操作やデータモニタ、ロギングを行うPCアプリケーション（MS Windows）も自社開発しています。
RS232Cなどレガシーインタフェースはもちろん、USBやEthernet通信アプリに対応します。
クラウドサーバーアプリにも対応します。

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2025.5

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